姑のプライド
2005年 07月 26日
それは昨夜遅くのこと。
早めに帰れたので、
私は、左腕の痛みが取れない姑に代わり
舅・姑と会話しながら、夕食の後片付けをしていた。
舅「Tさんは結局そがん決めたったい(そう決めたんだよ)。」
私「はぁ、そうですか。でも、そういうことがあると
責められるのは-わっ!-周りの人たちですからねぇ。」
姑「そうねえ。」
スムーズに流れる会話の途中、「わっ!」が入ったのはなぜか?
このとき私は、流し台の引き出しに拭いたものをしまおうとしていた。
会話しながら引き出しを開けた私の目に、
茶色い物体が、さささ~っと移動するのが見えたのである。
姑は、時に病的なほどのこだわりを見せることがある。
同居を始めて間もない頃のある夜、
私は昨夜と同じように茶色で高速に動く物体を発見して「わっ!」と叫んだ。
退治するのは苦手ではないが、
突然遭遇すれば声は自然と出てしまう。
私の「わっ!」を聞いて、姑が「なんね?(どうしたの?)」と問うた。
「今、ごきぶ・・・」
言い終わる前に姑の鋭い言葉が私をうちのめした。
「うちにはごき○りはおらん!」
「いや、だって今この引き出しの中を・・」
「見せてご覧!」
語気鋭く姑は詰め寄ってくる。
おそるおそる、一度閉めた引き出しをすこし開けると、
ふたたび茶色の物体が視界をささっと横切った。
その後の姑の行動は、普段と違って素早かった。
彼女は殺虫剤を手にすると、引き出しを全開にし、
引き出しのなかに向けて、
しゅ~~~~~~~っ!
と、殺虫剤を思い切り噴霧したのである。
もちろん中には、お玉とか菜ばしとかすりこぎとか入ったままである。
しつこいほどに何回も殺虫剤を噴きかける姑は
目がつりあがり、悪鬼の形相に近い。
ようやく満足した姑は私の方を向き直ると、
「うちにはごき○りは絶対におらん。さっきのはよそから飛んできたとだけんね。
(よそから飛んできたんだからね)」
と念を押した。
私の実家では、殺虫剤を部屋に噴霧するときには、
「息を止めてすばやく部屋を出て、部屋をしばらく閉め切っておく」
が鉄則であった。
「虫が死ぬ薬が、人間の身体にいいわけがない」と父がいつも言っていた。
それなのに、思い切り殺虫剤を振り掛けたお玉を、
姑は洗う気配も見せずに、そのまま味噌汁にドボンとつけるではないか。
私は全身鳥肌が立った。
つまり、昨夜も私が禁断のfour-letter-wordを発したとたんに、
あのときの惨劇がふたたび繰り返されるのは目に見えていた。
私は会話しながら、とっさに手にしていた布巾でごき○りを振り払い、
そのまま何食わぬ顔をして布巾を洗濯機にほうりこんで、
お皿を拭き続けたのである。
ごき○りが出る=台所が汚い=主婦が怠惰
But!!
私は絶対にそんなズボラ主婦ではない!!!!
という激しいプライドを姑は持っているようである。
食べ物を置いてるところなんだから、しかたない、
などという論理は、彼女には絶対に許せない。
それを悟ってからというもの、
私は、台所のごき○りを気づかれないように処理することにしている。
7月27日追記
昨日、こんな記事をエントリーしたせいか、
今朝は4匹のゴッキーに遭遇してしまいました。
夕食はコロッケにでもするかな、
と物置に取りに行ったジャガイモの袋の中で
喜々として遊び戯れる4匹の・・・
袋の中から慎重に、一つずつジャガイモを絞りだすように出し、
袋に残ったあいつらを始末-のはずが2匹しかいない!
オーマイガッ!
物置には他にもジャガイモや玉ねぎがストックしてあるのです。
姑をいかにして物置から遠ざけるか考えねばなりません。
早めに帰れたので、
私は、左腕の痛みが取れない姑に代わり
舅・姑と会話しながら、夕食の後片付けをしていた。
舅「Tさんは結局そがん決めたったい(そう決めたんだよ)。」
私「はぁ、そうですか。でも、そういうことがあると
責められるのは-わっ!-周りの人たちですからねぇ。」
姑「そうねえ。」
スムーズに流れる会話の途中、「わっ!」が入ったのはなぜか?
このとき私は、流し台の引き出しに拭いたものをしまおうとしていた。
会話しながら引き出しを開けた私の目に、
茶色い物体が、さささ~っと移動するのが見えたのである。
姑は、時に病的なほどのこだわりを見せることがある。
同居を始めて間もない頃のある夜、
私は昨夜と同じように茶色で高速に動く物体を発見して「わっ!」と叫んだ。
退治するのは苦手ではないが、
突然遭遇すれば声は自然と出てしまう。
私の「わっ!」を聞いて、姑が「なんね?(どうしたの?)」と問うた。
「今、ごきぶ・・・」
言い終わる前に姑の鋭い言葉が私をうちのめした。
「うちにはごき○りはおらん!」
「いや、だって今この引き出しの中を・・」
「見せてご覧!」
語気鋭く姑は詰め寄ってくる。
おそるおそる、一度閉めた引き出しをすこし開けると、
ふたたび茶色の物体が視界をささっと横切った。
その後の姑の行動は、普段と違って素早かった。
彼女は殺虫剤を手にすると、引き出しを全開にし、
引き出しのなかに向けて、
しゅ~~~~~~~っ!
と、殺虫剤を思い切り噴霧したのである。
もちろん中には、お玉とか菜ばしとかすりこぎとか入ったままである。
しつこいほどに何回も殺虫剤を噴きかける姑は
目がつりあがり、悪鬼の形相に近い。
ようやく満足した姑は私の方を向き直ると、
「うちにはごき○りは絶対におらん。さっきのはよそから飛んできたとだけんね。
(よそから飛んできたんだからね)」
と念を押した。
私の実家では、殺虫剤を部屋に噴霧するときには、
「息を止めてすばやく部屋を出て、部屋をしばらく閉め切っておく」
が鉄則であった。
「虫が死ぬ薬が、人間の身体にいいわけがない」と父がいつも言っていた。
それなのに、思い切り殺虫剤を振り掛けたお玉を、
姑は洗う気配も見せずに、そのまま味噌汁にドボンとつけるではないか。
私は全身鳥肌が立った。
つまり、昨夜も私が禁断のfour-letter-wordを発したとたんに、
あのときの惨劇がふたたび繰り返されるのは目に見えていた。
私は会話しながら、とっさに手にしていた布巾でごき○りを振り払い、
そのまま何食わぬ顔をして布巾を洗濯機にほうりこんで、
お皿を拭き続けたのである。
ごき○りが出る=台所が汚い=主婦が怠惰
But!!
私は絶対にそんなズボラ主婦ではない!!!!
という激しいプライドを姑は持っているようである。
食べ物を置いてるところなんだから、しかたない、
などという論理は、彼女には絶対に許せない。
それを悟ってからというもの、
私は、台所のごき○りを気づかれないように処理することにしている。
7月27日追記
昨日、こんな記事をエントリーしたせいか、
今朝は4匹のゴッキーに遭遇してしまいました。
夕食はコロッケにでもするかな、
と物置に取りに行ったジャガイモの袋の中で
喜々として遊び戯れる4匹の・・・
袋の中から慎重に、一つずつジャガイモを絞りだすように出し、
袋に残ったあいつらを始末-のはずが2匹しかいない!
オーマイガッ!
物置には他にもジャガイモや玉ねぎがストックしてあるのです。
姑をいかにして物置から遠ざけるか考えねばなりません。
by antmama-kei
| 2005-07-26 17:26
| 日々のつぶやき