5時起きでのお弁当生活、春から新たなステージへ!!


by antmama-kei
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やりきれない思い

d0036747_2050529.jpg連休最終日の夜、
かかってきた電話は、大学時代の友人からだった。

かれこれ十年ぶりに話す彼女が告げたのは、
同じサークルで演劇をやっていたS枝の急死。

大学に入ったら演劇をしよう、と決めていた私が入ったのは
シェークスピア研究会。
女子大ゆえに女ばかりで、しかも英語劇。
よほどの物好きじゃなければ入らないサークルだ。

そんなサークルに入った物好きの中に、
S枝もいた。
偶然にも同じ寮に住んでいて、出身地も近い。
二人とも男役になったこともあり、
お互いに発音を聞きあったり、演技を批評しあったりした。

S枝は童顔で笑顔が可愛い女性だったが、
見かけによらず男気のある性格だった。
男役には必須の「男歩き」も、練習しなくても身についていたし、
ごちゃごちゃ細かいことを言われるのが大嫌いだった。

「高校時代はさ、長いスカートで仲間と廊下を一列に並んで
 歩いてたんだ。
 そうするとみんな、サーッと道を開けるんだよ。」
と笑いながら言っていたっけ。

大変な努力家だったけれど、
自分が努力していることを、他人に見せるのも嫌いだった。

実はアレルギー体質で、ひどいぜん息に悩まされていて
夜中にたびたび発作を起こしていることも、
同室だった友人から聞くまで、誰も知らなかった。

そんな彼女は、卒業後、着実に自分の道を切り開いていった。
有名な外資系企業にヘッドハンティングされ、
重要なポジションをまかされていた。

そしておととしのこと。
T知事が何かと話題を提供する、海のない県で、
期限付き職員という待遇で、彼女は仕事をすることになった。

企業とは違う役所仕事に、多分相当苦労していたと思うが、
メールや年賀状で彼女がそれについてこぼすことはなかった。

明るくてさばさばした性格の彼女は、あちこちで人望があったらしい。
頑張りやだから、厳しい環境でも立派に成果を上げていたようだ。
それが嫉まれて、左遷された-とはT知事に批判的な人々の話。
私には本当のところはわからない。

ただ言えることは、彼女が志半ばで急死するにいたったのは、
相当のストレスが体をむしばんでいたからだろう、ということ。

ネットでウワサされていることが本当なら、
彼女は浮かばれない。
でも、真相がどうであったとしても、彼女はもう帰ってこない
という現実に、たまらないやりきれなさを感じる。

人の生と死は、大自然の掟。
納得のいく人生もあれば、そうでないこともあるのは分かっているつもりだけれど・・
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by antmama-kei | 2006-05-09 21:18 | 日々のつぶやき